トムとジェリーの違いは?
自分にとっては大きな仕事がとりあえず一段落したので
久しぶりの更新です。
Cellという月刊の科学雑誌の最新号が今日オンラインで出てました。
今月号の表紙を見て、びっくり。
ねずみの後ろに猫が迫っているような表紙です。
なんだか、ちょっとドキドキしちゃいます。笑
この表紙になったもとの論文がなかなか面白かったので、
簡単に紹介します。
The Vomeronasal Organ Mediates Interspecies Defensive Behaviors through Detection of Protein Pheromone Homologs
Fabio Papes, Darren W. Logan, Lisa Stowers Cell, 141 692-703 (2010)
ネズミの天敵といえば、猫!
というイメージがあります。
野生のネズミは、猫やヘビやドブネズミ(ラット)などの
天敵に遭遇すると、一目散に逃げていきます。
同じように、研究室で飼われているような
一度も猫やヘビなどの天敵に出会ったことのないネズミでも
天敵のにおいがしたら、そのにおいのもとを避けようとする、らしいです。
では、ネズミは天敵の「何」を感じ取っているのでしょうか。
この正体が「天敵のフェロモン」である、ということがわかりました。
ここまでだと、たしかにそれはそうかもーで終わってしまうのですが、
ここからがちょっと面白いところ。
この「天敵のフェロモン」にとてもよく似たフェロモンを
ネズミ自身が発しているらしいのです。
この「ネズミのフェロモン」は、
ネズミ同士が、お互いに仲間だ!
と認識するためのフェロモンらしいです。
つまり、天敵が発する、逃げろ!という合図のフェロモンと
ネズミが発する、集まれ!という合図のフェロモンがそっくりだということです。
このフェロモンの違いをどうやってネズミが識別できるのかを
明らかにするのは、これからの課題のようですが、
小さな違いをかぎわけられるジェリーは
やっぱり賢いですね!
久しぶりの更新です。
Cellという月刊の科学雑誌の最新号が今日オンラインで出てました。
今月号の表紙を見て、びっくり。
ねずみの後ろに猫が迫っているような表紙です。
なんだか、ちょっとドキドキしちゃいます。笑
この表紙になったもとの論文がなかなか面白かったので、
簡単に紹介します。
The Vomeronasal Organ Mediates Interspecies Defensive Behaviors through Detection of Protein Pheromone Homologs
Fabio Papes, Darren W. Logan, Lisa Stowers Cell, 141 692-703 (2010)
ネズミの天敵といえば、猫!
というイメージがあります。
野生のネズミは、猫やヘビやドブネズミ(ラット)などの
天敵に遭遇すると、一目散に逃げていきます。
同じように、研究室で飼われているような
一度も猫やヘビなどの天敵に出会ったことのないネズミでも
天敵のにおいがしたら、そのにおいのもとを避けようとする、らしいです。
では、ネズミは天敵の「何」を感じ取っているのでしょうか。
この正体が「天敵のフェロモン」である、ということがわかりました。
ここまでだと、たしかにそれはそうかもーで終わってしまうのですが、
ここからがちょっと面白いところ。
この「天敵のフェロモン」にとてもよく似たフェロモンを
ネズミ自身が発しているらしいのです。
この「ネズミのフェロモン」は、
ネズミ同士が、お互いに仲間だ!
と認識するためのフェロモンらしいです。
つまり、天敵が発する、逃げろ!という合図のフェロモンと
ネズミが発する、集まれ!という合図のフェロモンがそっくりだということです。
このフェロモンの違いをどうやってネズミが識別できるのかを
明らかにするのは、これからの課題のようですが、
小さな違いをかぎわけられるジェリーは
やっぱり賢いですね!
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