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四ヶ伝のお稽古

昨日は四ヶ伝(しかでん)のお稽古をしました。

四ヶ伝とは、わかりやすい資格でいうと
中級の人が習うことができるお点前です。

四ヶ伝以上の上級のお点前は
お点前の手順を紙に書いて出版したりすることが
禁止されている、口伝のものとなります。

昨日は四ヶ伝のうちの
唐物(からもの)と盆点(ぼんだて)をしました。

唐物というのは、字の通り中国から伝わってきた
お茶入れを使うためのお点前です。
盆点も同様に唐物のお茶入れを扱うお点前です。

昔は舶来物がとても重宝されて、高級品として取引されていました。
だから、唐物の道具をとてもとても大事に扱うような所作が
お点前の中に、たくさんあります。

今は中国製、というと、粗悪品の代名詞のようになってしまっていますが
その当時は、唐物の道具を持つことは
きっと一生の夢だったんだろうなーと思います。

今はそんなことはないので、ついうっかりお点前中に
ていねいな唐物の扱いじゃなくて、
通常の茶入の扱いをしてしまって、
「ちがう!」と怒られたりましますが(笑)
その当時の唐物への憧れへ思いを馳せつつ
お点前ができればいいな、と思います。


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風炉の季節がやってきました

昨日、お茶のお稽古に行ったら、
お稽古場が夏仕様の「風炉」に変わっていました。

冬(11月~4月)は、寒いので畳の中央あたりに
穴をあけて、そこに「炉」をきります。
この炉には、炭と、お湯をわかす釜を置きます。
この方がお客さんに火が近いので、
暖かいからです。

逆に夏(5月~10月)は、
火が近いと熱いので、
畳の中央の穴を畳で隠して、
お客さんから一番遠いところに
炭と釜を畳の上に置きます。
これが「風炉」です。

風炉のお点前では、
様々な道具が夏仕様になって、
炭も細く、小さく、数が少なくなります。

炭手前という、炭を組むお手前をしたのですが
冬の炭からすると、
夏の炭は、ちっちゃくておもちゃのようでした。

炉の場所も変わって、道具も変わって、
お点前もすこしずつ変わるので、
ようやく半年かけて慣れてきた冬用のお点前なのに
これからは、夏のお点前に変わってしまうので
またリセットされてしまうかのように
混乱してしまいます。

季節によってお点前が変わるのは、
日本らしくて、とてもいいのですが
またお勉強の日々です。笑


花月 百ぺん おぼろ月

今日はお茶のお稽古に行ってきました。

5人揃ったので、「花月」という団体競技のお点前をしました。

この花月というお点前、
みんなで、折据という入れものに入った
札(くじ)をひいて、
お点前をする人、
お茶を飲む人など役割をを決める
ゲームのようなお点前です。

花月は、みんなでわいわいしながらできるので
とっても楽しいお点前なのですが、
みんなで引いた札のパターンや
花月の種類によって
ルールがすこしずつ変わるので
正しくやろうとするのは
なかなか大変です。

うっかり気を抜いていると、
しまった!間違えた!忘れてた!
なーんてことが、ざらにあります。

そこで、昔からよく言われているのがタイトルの
「花月 百遍 朧月(かげつ ひゃっぺん おぼろづき)」
という言葉。

意味は、花月は100回やっても、おぼろ月のように
はっきりとはわからなくて難しい、というもの。

難しい、の一言をこんなに
粋な言葉で表現してしまうなんて
日本語っていいなーと思ってしまいます。

外国語由来の言葉が便利なので
ついつい多用してしまいがちですが
日本人として生まれたからには
昔からある日本語もきちんと大事にしていかないとダメですね。

むかし と しろ 

お茶を習っていることもあって、
気が向くと、家でもお抹茶を点てて
飲んだりもします。

今日も一服いただきました。
至福のひとときです。

一般的に、お抹茶は「にがーいもの」と
認識されていますが、
きちんとした質のものはそれほど苦くありませんし、
あまーいお菓子の後にいただくお茶は
ちょっとした苦味がアクセントになって
とても美味しくいただくことができます。

お茶にはそれぞれ「銘(めい)」といって、
名前がついています。

いろんなお茶屋さんが、好きなように名前を付けているのですが
共通した法則があるお茶もあります。

お茶をたくさん使って濃いめに練る「濃茶」用のお茶では

**の昔

という銘がつくことが多く、
また一般的に、お店やお寺などでいただく
うすく入れて、泡をたっぷりとたてた「薄茶」用のお茶では

**の白

という銘がつくことが多いです。

Wikipediaでもこのことについての記述がありますが
なぜこのようになったのか、はっきりとした理由についてはわかっていないようです。

私が以前聞いた説はこのようなものです。

「濃茶用のお茶は、昔ながらの製法で作ることによって
青々とした(いまのような)ものであったが、
薄茶用のお茶は、それよりも劣化してような
白茶けたお茶であり、区別するためである。」

今は、白茶けたお抹茶なんて売っていませんが
これは製造方法や保存方法が進化したからなのでしょうね。

いつでも青々とした香り高いお抹茶をいただけるなんて
現代に生まれてよかったなーと思ってしまいます。
プロフィール

ごみさぶろう

Author:ごみさぶろう
ステキな科学者になりたいと思っているひよっこです。
茶道をならっていたり、和風なものが大好きです。
よろしくお願いします。

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